曲がったキュウリを真っすぐにする方法は?
 キュウリは長く生産高第一の野菜でした。今はトマトに王座を譲っていますが、依然として最重要野菜のひとつです。手ごろな大きさ、手軽に生食できる、これがキュウリの利点でしょう。家庭菜園でも、作りやすく実用的な夏野菜の代表です。キュウリ栽培の最大の悩みは曲がり果。栽培農家にとっては売り物にならず、家庭菜園でもがっかり。なんとか真っすぐになってほしいものですね。
キュウリの雌花と幼果 キュウリの曲がり果
       
 食べたときの味はそんなに変わりがなくても、キュウリの曲がり果はなんとも不恰好ですね。冷蔵庫にしまうときも、包丁で切るときも、なんともやりにくいものです。家庭菜園ならまだよいのですが、農家では曲がり果は売り物にならないので大困りです。

 曲がったまま大きくなってしまった
キュウリを真っすぐに直すことはできません。でも小さいうちなら対策はあります。まず、キュウリが曲がる原因を調べてみましょう。

 
<1> 花が咲いた時から子房(しぼう)の形が曲がっている。
 <2> 花が低いところに咲いて果実が地面につかえて曲がった。
 <3> 花がネットや蔓に引っかかって曲がった。
 <4> 花のときはあまり曲がっていなかったのに、あとで曲がりが大きくなった。

 
キュウリの雌花(めばな)の子房(しぼう)は花びらより下にあるので、外側は一皮包まれていますが、形は開花時からよくわかります。長さは品種によっても違いますが4〜5cm、直径0.5〜0.7cmです。子房の中には胚珠(はいしゅ)が胎座(たいざ)に着いて並んでいます。これがわずか5〜6日で、長さ20〜23cmまたはそれ以上、直径3cmほどの、収穫する大きさに発育します。
 
 曲がり果の原因のうち、

 <1>の原因は、花が咲くまでの子房の発育に偏りがあったためです。開花時から子房が曲がっていれば果実も曲がりますから、子房がひどく曲がった雌花は取り捨ててしまう方がよいでしょう。曲がりの程度が小さければ、ある程度直すことができます。
 <2>の場合は仕方がないでしょう。地に這えばあまり曲がりませんが、下側の果色がうすくなります。
 <3>については、見つけ次第はずして、少しでも曲がりを少なくしましょう。
 <4>は、初めから子房の細胞の数に偏りがあったり、偏って受精したときに起こります。


 <1><3><4>の場合、曲がりの程度があまりひどくない幼果を少しでも真っすぐにするために、チューさんがしている方法を紹介しましょう。



 
重りをるす

 
開花の2〜3日後、曲がりが進みそうな幼果に、重りを吊るして引っ張る方法です。
つぎの写真は、曲がりの大きくなりそうな幼果の先端近くに重りを付けた針金を刺して、曲がりをわずかにとどめた例です。

開花日夕方 開花翌日 開花2日後・重りを吊るす 開花3日後 開花4日後・収穫



  重りの重量
 80グラム前後
 
  針金の長さ
 5〜6センチ
 
  重りの材料
 石など。
 写真は粗面
 タイルの破片
キュウリの重り 針金の傷跡

針金を刺した跡はよく見ないとわかりません。この傷から腐りが入ることもまずありません。この方法は栽培農家でも実際に使っています。

開花2〜3日後 開花5〜6日後
幼果を挟む はずして収穫

 クリップで挟む
 
 二つ目はキュウリの曲がり矯正専用のクリップを使用する方法です。
曲がり矯正のクリップ

開花後2〜3日目の幼果を、このクリップで写真のように挟み、そのまま2〜3日おいて収穫します。キュウリはクリップの程よい圧力によって曲がれなくなり、真っすぐに近い形で大きくなります。クリップの各所に穴が空けてあるので、クリップに接する部分も果色は変わらず、圧迫による凹みもできません。

 このクリップは以前どこかの種苗会社か園芸店で買ったものですが、どこだったかは覚えていません。今も販売されているのかどうかも知りません。
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  家庭菜園での栽培だったらキュウリは曲がっていても構わない、とも思います。真っすぐにしてみたいという方には、こんな方法もあるということを紹介しました。
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