根菜類とは根だけを食べる野菜?
 根菜類というと根を食べる野菜と思われがちですが、地下にできる茎や葉を食べる種類も含んでいます。ですから根菜類とは地中にできるものを食べる野菜ということになります。


 野菜の種類はいくつ? のページで根菜類を次のように分けました。

根菜類 食べる部分 種  類
 ダイコン・カブ・ニンジン・ゴボウ・サツマイモ・ヤマイモ・ジネンジョ
地下茎  ジャガイモ・サトイモ・レンコン・クワイ・チョロギ・ショウガ
地下鱗茎  オニユリ・ヤマユリ

 これをもっと細かくグループ分けしてみましょう。

根菜類 食べる部分 種  類
直根類  ダイコン・カブ・ニンジン・ゴボウ・テーブルビート
いも類  サツマイモ
地下茎 いも類  ジャガイモ・サトイモ
その他  レンコン・クワイ・チョロギ・ショウガ
担根体  ヤマイモ・ジネンジョ
 地下鱗茎  オニユリ・ヤマユリ


サツマイモは根を食べる
ジャガイモは地下茎を食べる
サトイモも地下茎を食べる
ナガイモは担根体を食べる
ダイコンは根と胚軸を食べる
ダイコン専用品種
ハットリくん
 いも類の中で、サツマイモは太った根を食べます。ナガイモジネンジョなどのヤマイモ類の食べる部分も根だけのように見えますが、正しくは、根と茎の両方の構造と性質を持つ担根体(たんこんたい)というものです。

 
ナガイモジネンジョのいもは頂部に芽が一つあるだけですが、いもをいくつにも切って植えるとそれぞれから芽が出てきます。また、ヤマイモ類のいもは種いもが大きくなるのではなく、毎年新いもに更新されます。

 
ジャガイモサトイモのいもはどちらも地下茎が太ったもので、根ではありません。でも、いもの着き方は違っています。

 サトイモでは、タネいもから出た地中のごく短い枝が、タネいもにくっついたまま太って小いもになります。ショウガでも、タネショウガから出た地中のごく短い枝が、タネショウガにくっついて太ります。

 一方、
ジャガイモクワイチョロギでは、地中で匐枝(ふくし)という細い枝が伸び、その先にいもができます。
 
 
オニユリヤマユリにできる地下鱗茎(ちかりんけい・ゆり根)も根ではなく、ごくごく短い茎のまわりに着いた葉の太ったものです。鱗茎(りんけい)といえばタマネギと同じですが、地下鱗茎は地中にできるのでゆり根は根菜類に入れられています。

 タマネギと違って太った葉がひとつづつ離れていて、外側を包む皮もありません。タマネギも鱗茎が地際にできるので根菜類のひとつにされていたこともありますが、今は葉菜類として扱われることが多いようです。

 では、
ダイコンカブニンジンゴボウなどの直根類(ちょっこんるい)は、食べるところ全部が根でしょうか? 実はこれにも根でない部分があります。ダイコンなどの首の部分は胚軸(はいじく)で、根と一緒に太るので境い目はわかりにくいのですが、胚軸部からは側根(そっこん)が出ません。

 ダイコンカブニンジンゴボウなどは、根だけでなく葉も食べられます。
ニンジンの葉はごく若い葉を浸し物にして食べたりしますし、カブの葉も煮物や漬物になります。ゴボウは若い葉を食べる葉ゴボウがありますし、ダイコンには葉とり専用の品種もあります。かいわれダイコンも食べるところは胚軸と子葉(しよう)です。こうなると、もはや根菜類ではなく葉菜類になりますね。
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