唱歌・牛若丸
 五条大橋の擬宝珠のページで一番だけを載せた「牛若丸」の全歌詞をご覧ください。
メロディはお聴きのとおりです。
 難しい字   弁慶(べんけい) 薙刀(なぎなた) 欄干(らんかん) 燕(つばめ) 
京の五条の橋の上・・・」と歌いだすこの歌は、明治44年(1911年)5月、尋常(じんじょう)小学唱歌1年生用に載せられたものです。文部省唱歌ということで、作詞者・作曲者は知られていません。

それより10年前に作られた「幼年唱歌」の2の下巻には、同じ牛若丸の題名で、歌詞も曲も異なる下の枠内に掲げた歌がありました。幼年唱歌というのは、当時義務教育4年制の時代の尋常小学校の唱歌で歌われたものです。こちらは作者が分かっていて、石原和三郎作詞、田村虎蔵作曲です。明治時代後半に小学生だった方たちは牛若丸というとこの歌になります。チューさんは、母親がこの歌をよく歌っていたので、歌詞もメロディも覚えています。
 
昭和7年版・尋常小学唱歌六年生用
この版には朧月夜・故郷・我は海の子など
今でも歌われている歌が入っています



 <ことば豆辞典>

【尋常小学校】 尋常とは普通を意味することば。第2次大戦前に初等普通の義務教育を行った学校。明治40年までは4年制、その後は6年制。戦前には小学校に尋常小学校と高等小学校とがあった。
【石原和三郎】 1865-1922明治・大正時代の作詞家。群馬県出身。小学校教師を勤めたのち出版社に入り、教科書編集のかたわら、「キンタロウ」「はなさかじじい」「おおえやま」「うさぎとかめ」「大こくさま」などを作詞。
【田村虎蔵】
1873-1943。鳥取県出身の作曲家・音楽教育家。東京音楽学校卒。東京師範学校の教師となり、尋常小学唱歌、高等小学唱歌の編纂に当った。「キンタロウ」「はなさかじじい」「おおえやま」「大こくさま」「一寸法師」「青葉の笛」などを作曲。
【鞍馬山(くらまやま) 京都市の北、鞍馬寺の背後にある山。770年に鞍馬寺開祖の鑑禎上人が鞍をつけた白馬に導かれてこの地に来て、毘沙門天(びしゃもんてん)に助けられ草庵を建てた。以後この地を鞍馬と呼ぶ。

【元服(げんぷく) 昔の男子の成人となる儀式。髪型・服装を改め冠をかぶる。

このページのメロディは 「おやじの旧い歌」 からお借りしています。
   
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