野菜はどこから来たの ?
 スーパーマーケットやデパートの野菜売り場に行くと、色々な野菜が並んでいます。こんなに多くの野菜たち、昔から日本にあったのでしょうか ? もしもよそから来たのなら、いつどこから来たのでしょうか ? こんなことに興味をお持ちの方は、このページをご覧ください。
 日本原産の野菜はどれ?

 野菜は、野原に生えていた草の中から、人が食べられるものを選んで畑で栽培し改良してきたものです。では、始めから日本に野生していた野菜、つまり日本原産野菜で今も栽培されているのはどんな種類でしょうか。きのこ類以外の名前を挙げてみましょう。
  軟白ウド ジュンサイ ラッキョウ サンショウ ワサビ ヒシ クロクワイ ヤブカンゾウ
日 本 原 産 野 菜
フキ・セリ・ウド・ハマボウフウ・タデ・ジュンサイ・アサツキ・ラッキョウ・ニラ・ダイコン・ミョウガ・サンショウ・ワサビ・ジネンジョ・ヒシ・マコモ・クロクワイ・ヒユ・ヤブカンゾウ・オニユリ・コオニユリ・ヤマユリ・アシタバ・ミツバ・ツルナ・ゴボウアザミ・シュンラン
たくさんあるようですが、ダイコン以外は日頃あまり食べないし、名前も知らないものが多いですね。ダイコンはヨーロッパ原産という人もあります。このほかにもナズナやミズアオイなどは古代から江戸時代まで栽培されていましたが、今ではまた野生に戻って畑や水辺の雑草となっています。
 日本になかった野菜はどこから?

毎日食べている現代の野菜たちはどこから来たのでしょう。主な種類の生まれ故郷を地図に入れてみましょう。

主 な 野 菜 の 原 産 地

今の日本でたくさん作られている野菜は、ほとんどが遠い世界各地から渡ってきたことが分かりますね。何千年という長い歴史の中で、地球上の遠いところから、長い道のりを通って日本に伝えられたのです。日本カボチャが北米原産というのは不思議な気がしますが、伝えられてから長い間日本で改良され、日本料理に合うようになったのです。

 日本になかった野菜が来たのはいつ?

 外国原産の野菜たちは、いつごろ日本にやってきたのでしょうか。渡来時期を表にしてみましょう。
野菜の日本への渡来時期 (推定を含む)

時 代 野 菜 名
太 古 カブ・ハタケナ・オカノリ・シソ・シロウリ・マクワウリ・ユウガオ・ゴボウ・クワイ・ハチク・マダケ・サトイモ・ネギ・ワケギ・ニンニク・ショウガ
奈良時代
前後
カラシナ・ナス・トウガン・キュウリ・食用ギク・カキチシャ
平安時代 フジマメ・ササゲ・ウイキョウ
室町時代

江戸初期
ホウレンソウ・日本カボチャ・ツルムラサキ・ミブナ・キョウナ・フダンソウ・カエンサイ・ナタマメ・リョクトウ・インゲンマメ・エンドウ・ハチショウマメ・ソラマメ・ニンジン・パセリー・サツマイモ・トウガラシ・ジャガイモ・スイカ・ニガウリ・トウモロコシ
江戸中後期 イチゴ・ベニバナインゲン・ライマビーン・セルリー・ヨウサイ・チョロギ・トマト・ヘチマ・クリカボチャ・シュンギク・キクジシャ・チコリー・スイゼンジナ・キクイモ・モウソウチク・アスパラガス・ナガイモ
明治時代 結球ハクサイ・タイサイ・ルバーブ・オクラ・セルリアク・パースニップ・セージ・タイム・食用ホウズキ・ピーマン・アーチチョーク・食用タンポポ・レタス・サルシフィー・タマネギ・リーキ
大正時代 トカドヘチマ・ハヤトウリ

この表には鎌倉時代がありません。それは、平安時代末期から室町時代半ばごろの間も中国などから野菜は渡って来ていましたが、以前に渡来した種類の改良品種が主で、新種が来たことがほとんどなかったからです。鎌倉時代より前の時代、日本の野菜の種類は今のように多くありませんでした。ですから、平安貴族の贅沢といっても、野菜については種類が少なくて、ジネンジョの甘煮などが最高のご馳走でした。



長い時代の間、たくさんの種類の野菜を次々に日本にもたらし、栽培し、改良を続けて来てくれた先人たちのおかげで、現代の私たちはさまざまな野菜を料理して豊かな食生活を楽しむことができているのです。これらの人々に感謝しながら、毎日色々な野菜をいただきましょう。


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